7月22日より、前倒しで開催されることが決まったGo To トラベルキャンペーンですが、7月16日に東京都は割引対象外にする方針との発表がなされました!
まだ正式決定ではありませんが、東京からの発着旅行及び、東京都に居住する人の旅行は、35%割引の対象外になることが濃厚です。
これにより、一部の人は、下記のページでご紹介した楽天トラベル × Go To トラベルの併用で75%オフ以上の旅行という技が、実現しなくなりそうです。
データからは判断するに、感染状況は悪くなっていないのにも関わらず、人命に関わる問題ということもあり、一筋縄には行かないものです…。
Go To トラベルは東京対象外という速報
7月16日に、急遽、東京都はGo To トラベルの対象外というニュースが、流れました。
以下、ヤフーニュースの記事を引用させていただきます。
16日午後にGoToキャンペーンの見直しが急転直下、発表されましたが、国土交通省内でも衝撃が広がっているようです。内閣府前から報告です。
(経済部・延増惇記者報告)
まさに国交省内は、もう寝耳に水だと。急転直下で今回の東京都除外が決まったという形でして、本当に皆さん、驚きを隠しきれないということで今、省内では大混乱が起きています。なぜこういうことになったかといいますと、もともと観光を救うんだということで、予定通り絶対に進めるんだとかなり国交省内は強気の姿勢でした。観光業界からも非常に助けてほしいと、このままだと経済がボロボロでこれからは破綻のラッシュが続くんじゃないかという声が上がっていて、それを受けて22日へ前倒しを決めたわけです。ですが、その大消費地の東京からお客さんが呼び込めないということで、非常に困惑した声が観光業界からも上がってきています。運用方法についての最新の情報ですが、都外の人が免許証を提示して都民じゃないことを証明する必要があります。すでに都民で予約をしている人、22日以降の出発で予約をされている人は補償がないということです。さらに、やはりこれからどうやって区切っていくか、東京都内をどこで線引きしていくかというところが非常にまた不公平感が生まれる可能性もあるので、まだまだまた議論を呼びそうです。
(Q.混乱ぶりがよく伝わってくるが、まさにもう飛行機や新幹線、ホテルを予約してしまっている都民、それから全国の人々も多いと思うが、キャンセル代金などがどうなるか、全く決まっていないということか?)
国交省の幹部によりますと、その補償はしないということです。すでに予約をしている人は補償なしということになります。
すでに予約している東京発着の旅行や、東京都内在住の人の旅行についても、Go To トラベルキャンペーンの対象外とのこと!
つまり、最大35%オフになる補助を受けることができなくなります。
キャンセルも大幅に増えるでしょうし、旅行業界も大変ですね…。
楽天トラベルやトラベルコなどの予約サイトも、業務に支障をきたすほどの大混乱になるのではないでしょうか。
そもそも新型コロナウイルス感染者数だけの発表が悪い!?
今回の急転直下での(ほぼ)決定は、ここ数日の新型コロナウイルスの感染者数増加の報道や、それを見た各都道府県知事の来訪を自粛するような発言が目立つようになったからなのでしょう!
つまり今回の決定は、発表されている新型コロナウイルスの感染者数の増加が、大きな影響を及ぼしています。
ニュースとして扱うにはインパクトがあるからなのでしょうか。
なぜか、この数字ばかりが強調されています。
そもそも7月16日時点において、新型コロナウイルスに感染しているかどうかを調べる全国のPCR検査数が、1ヶ月前に比べて、5倍近くに増えています。※参照:新型コロナウイルス国内感染の状況(東洋経済オンライン)
最新のデータでは、7月14日は11,154人、1ヶ月前の6月14日は977人です。
10倍以上です。
PCR検査数が5倍になるのであれば、感染者数も5倍になるのは当然ではないでしょうか。
実際、全国の陽性者数は、1ヶ月前に比べて約5倍くらいになっています。
ちなみに最新データの7月14日は陽性者数が327名、1ヶ月前の6月14日は62名です。
感染状況は悪くなっていない!
確かに新型コロナウイルスの感染者数は、増えていますが、PCR検査数が増えたことにほぼ比例しています。
以前は症状と思しきものが出てからPCR検査を受ける人が大半だったのですが、検査体制が拡充されたことによって、そうでない人も検査を受け、無症状の感染者が増えているのだと予想できます。
なぜなら、重症者数や死亡者数は増えていません。※参照:新型コロナウイルス国内感染の状況(東洋経済オンライン)
つまり感染者数という数で見れば、増えてはいるのですが、その他の数字や率で見れば特段、状況は悪化していないのです。
ただ、人命に関わることなだけに、ゼロリスクを求める人が多いのも事実。
Go Toやめろという意見も無下にできません。
ただ、インパクトのある感染者数だけを取り上げるニュース報道ばかりなのはいただけません。
新型コロナウイルスは、かかっても無症状の人が多いので、PCR検査数が増えればその分、感染者は増えることでしょう!
例えば検査数が10倍になれば、感染者数も10倍近くになるのではないでしょうか。
人口が10倍の地域であれば、これまた感染者数も10倍になることでしょう!
「率で見ろよ!」と思っている人も、きっと多いはずです。
お見舞金の影響で新宿区の感染者数が増えそう!
これからさらに、東京都の感染者数が増えると予想できるニュースがあります。
感染者に「見舞金」10万円支給へ 東京都新宿区、8月にも入金
東京都新宿区は、新型コロナウイルスに感染した区民に対し1人当たり10万円を支給する。吉住健一区長による発案で、区独自の取り組みだという。小池百合子都知事はしばしば「新宿エリア」「夜の街」関連の新規感染者が一定数いると指摘してきた。ただ、今回の支給は夜の街関係者でなくとも受給可能。区は、早ければ8月中にも支給を開始するという。
東京都が公表している区市町村別の感染者データ(8日午後6時45分現在)によると、新宿区の感染者数は898人で、2番目に多い世田谷区(562人)、3番目の港区(387人)を大きく上回っている。
区によると、支給の対象は4月7日時点で住民登録の届け出をしている人。区内の医療機関で感染が確認された人については保健所を通じて区に情報が共有されるため、区から申請案内が送付される。一方、区民であっても区外の医療機関で感染が判明した場合には区が把握することができないため、住民側から区の健康部内に設けられた「見舞金担当」に連絡する必要がある。
区は1000人に給付することを想定し、1億円の予算を組んでいる。無症状・軽症・重症など症状が異なっても支給金額は一律で10万円で、完治した人も支給対象になるという。一方で、区内に勤務する人であっても居住地が区外であれば対象外となる。
無症状の人も10万円給付の対象とのことなので、新宿区にお住いの人は、症状がなくてもPCR検査を受ける人が、それなりに出てきそうです。
真偽のほどはわかり兼ねますが、中には10万円目的で、わざとかかってでも…なんて人たちがいるという噂もあります。
当然、東京都の感染者数も増えることでしょう!
感染者数だけが報じられる現状では、さらにネガティブな施策が始まりそうで怖いです…。
まとめ
残念ながらGo To トラベルキャンペーンは、東京都は対象外と、ほぼ決定してしまいました。
東京都在住者だけでなく、東京発着もNGとなると、国策キャンペーンに乗じて、企画を練っていたであろう旅行業界関連への影響も多大です。
ポイ活やコジ活に励んでいる人は、表立って発表される数字だけでなく、還元率が良いか、還元対象外になってしまう条件は何か、をしっかりチェックすることに長けていると思います。
きっと、今回のGo To トラベルキャンペーンは、東京対象外の方針という発表に違和感を覚えたことでしょう!
とりあえずは、これ以上のネガティブな施策・理不尽な制限が始まらないことを祈りたいものです。
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