最近、X(旧Twitter)のタイムラインで「〇〇人にブロックされてました。現実を受け入れましょう。」といった投稿と一緒に、「ブロックチェッカー」なるサイト(URL例: twitter-blocked-checker.vercel.app など)へのリンクを見かけたことはありませんか?
自分が誰に、あるいは何人にブロックされているのか、つい気になってリンクを踏んでしまいそうになりますが、絶対にアクセスしてはいけません。
実はこれ、ブロックされた人数が分かるというのは真っ赤なウソで、あなたのアカウントを乗っ取ることを目的とした極めて悪質なフィッシング詐欺サイトなのです。
この記事では、ブロックチェッカーの危険な手口から、万が一引っかかってしまった場合の対処法まで、詳しく解説します。
X「ブロックチェッカー」の正体は悪質なフィッシングサイト
「ブロックチェッカー」は、一見すると便利な診断ツールのように見えますが、その正体はユーザーのログイン情報を盗み出すための偽サイトです。
X(旧Twitter)の仕様上、外部のサードパーティアプリが「誰にブロックされているか」「何人にブロックされているか」を正確に取得する機能は提供されていません。つまり、技術的に考えても「ブロックされた人数が分かる」という謳い文句自体が完全に嘘(フェイク)なのです。
アカウント乗っ取りの巧妙な手口とは?
では、このサイトはどのようにしてアカウントを乗っ取るのでしょうか。その恐ろしい手口を解説します。
偽のログイン画面でIDとパスワードを窃取
サイトにアクセスすると、「ブロック数を確認する」などのボタンがあり、Xのログイン画面そっくりのページへ誘導されます。
ここで自分のID(ユーザー名)とパスワードを入力してしまうと、その情報が直接詐欺グループのサーバー(APIなど)へ送信されてしまいます。
2段階認証(2FA)コードまで要求されるケースも
「自分は2段階認証を設定しているから大丈夫」と過信してはいけません。
最近のフィッシングサイトは非常に巧妙で、あなたが入力したIDとパスワードを使って、裏側でリアルタイムにXへ不正ログインを試行します。そして、Xからあなたのスマホに送られてきた2段階認証コードを、偽サイト上で入力するように求めてきます。
これに入力してしまうと、完全にアカウントの突破を許してしまうことになります。
デタラメな情報を入れても「結果」が出る
このサイトの怪しい点を検証した報告によると、全く存在しない架空のIDとデタラメなパスワードを入力しても、なぜか「あなたは〇〇人にブロックされています」という結果画面や投稿画面に遷移することが確認されています。
つまり、サイト側は正しいログイン認証を行っているわけではなく、「入力フォームに打ち込まれたテキストデータをただ抜き取っているだけ」ということです。
アカウントが乗っ取られるとどうなる?
もしログイン情報を盗まれ、アカウントが乗っ取られてしまうと、以下のような深刻な被害に遭う危険性があります。
- スパム投稿の自動発信:あなたのアカウントが勝手に「ブロックチェッカー」の宣伝文句を投稿し、フォロワーを新たな詐欺に巻き込む加害者になってしまいます。
- 悪質なDMの送信:フォロワーに対して「これ見た?」といったスパムDMが大量に送信されます。
- 個人情報の流出:過去のDMのやり取りや、非公開リストなどのプライバシー情報が第三者に覗き見られる恐れがあります。
- アカウントの凍結・完全喪失:最悪の場合、パスワードや登録メールアドレスを変更されて二度とログインできなくなったり、スパム行為によりX運営からアカウントを永久凍結されたりします。
万が一引っかかってしまった場合の対処法
もし、「すでにログイン情報を入力してしまった」「連携アプリを許可してしまったかもしれない」という方は、今すぐ以下の対処を行ってください。
パスワードを直ちに変更する
まだアカウントにログインできる場合は、一刻も早くXのパスワードを変更してください。他のサービスで同じパスワードを使い回している場合は、そちらの変更も必須です。
不審な「アプリ連携」を解除する
アプリ連携(サードパーティアプリの許可)をしてしまった可能性がある場合は、設定画面から解除します。
- Xのメニューから「設定とプライバシー」を開く
- 「セキュリティとアカウントアクセス」を選択
- 「アプリとセッション」→「連携しているアプリ」を開く
- 見知らぬアプリや怪しいツールがあれば、クリックして「アプリの許可を取り消す」を選択
2段階認証(2FA)を有効にする
まだ設定していない方は、必ず2段階認証(二要素認証)を有効にしましょう。これにより、不正ログインのリスクを大幅に下げることができます。
まとめ:好奇心は身を滅ぼす!怪しい診断ツールには要注意
「自分が何人にブロックされているか」という、人間のちょっとした好奇心や不安を煽る手口は、フィッシング詐欺の典型的な手法です。
今回話題になっている「Xブロックチェッカー」は、あなたの個人情報を狙う危険な罠です。
「よくわからないサイトにIDとパスワードは絶対に入力しない」「安易にアプリ連携を許可しない」というネットの基本ルールを今一度徹底し、大切なアカウントを守りましょう!



コメントを残す